【ミニレビュー】ナイロビの蜂【映画】

★★★★☆

ラヴを主軸に。サスペンスで繋いで。一番描きたかったのはアフリカの人々。そんな映画。
フェルナンド・メイレレス監督ってことで観にいってみた。内容もあまり知らずに。予告もいっさい観てない。レイチェル・ワイズ綺麗。レイフ・ファインズセクシー。マトモな役柄が新鮮に見えた。

ダイナミックでリアリティ溢れるカメラワーク。美しいアフリカの風景、日常。これだけでも劇場に行って観る価値はあると思った。音楽も最高。サスペンス面は、複雑そうに見えて結構ありがち。ラヴな部分はすごく純粋で美しいんだけれど、いろいろ詰め込んでいるせいか、なかなか入っていけなくて残念。こういうの好きなんだけどね。詩的で。なんだかんだでアフリカの風景やそこに住む人々の"生"な感じが一番心揺さぶられた。内容的にも十分ありえそうな話で、命の重さについて考えさせられた。施しか・・・。静かなラスト、エンドロールすき。いつの間にか泣いてた。

あー、なんかな。すんごい好みの映画なんだけど。期待のせいか大満足ってまでには至らなかった。もう少し長くするか、物語の重心をはっきりさせた方がよかったのかな。でも、これだけの内容をこの時間でこれだけ魅せてくれるなんて、やっぱこの監督スゴイ。彼の映画は劇場で観るようにしよう。