【ミニレビュー】ブレードランナー 完全版(劇場公開版)【映画】

★★★☆☆

「ふたつで十分ですよ!」
====
昔、最終版を観たときは異様に眠かった記憶がある。
で、今回観た完全版(劇場公開版)でもやっぱり眠かった。
ストーリーの起伏の無さ、主人公の主体性の無さ、感情移入しづらいキャラクター。
何よりハリソン・フォードがすべてを台無しにしているように思う。
眠気を誘う張りのない声音。様になってないアクション。とてもプロの殺し屋には見えない。
公開当時全くヒットしなかった事がよくわかる。
そんな決して 「面白い」作品では無いんだけれど、どことなく惹かれるところがあるから不思議。
原作者のディックは脚本に怒ってビジュアルに機嫌を良くしたらしい。
うん、この映画はビジュアルだ。だってリドリースコットだもの。
腐ったような暗い街並み。入り乱れた文化。輝くネオン。エキゾチックな建築。
ハリソン・フォードも見た目だけはバッチリ。
後の作品に多大な影響を与えたこのイメージは必見。

ちなみに最終版は難解だけどカッコいいです。
完全版はわかりやすいけどダサいです。
印象が違い過ぎる。てかこんなにバージョン増やされると困るよ。
あとエンドロールの曲が小学生の頃から大好きです。