【ミニレビュー】許されざる者【映画】

★★★★★

暴力の虚しさ。

動くものなら何でも殺してきた無慈悲な殺人者マニー。殺しをやめ。結婚し。歳を重ね。馬もろくに乗れなくなった彼が、再び銃を取る。

台詞のひとつひとつにも誰もが経験したことがあるような小さな、しかしとらえ方によっては大きな、過ちがあり、この映画の中では、誰もが、誰かの許されざる者だったような気がします。善も悪も存在しない。描かれているのは生と死。そして人を傷つけるということの重み。たとえそれが間接的であろうが、当然の報いであろうが、重みがゼロになることはない。とても深く、哀しみに満ちた恐い作品でした。

クリント・イーストウッド。大好き、というより尊敬します。
最高にカッコ良いです。しびれた。

それにしても名優揃いの作品。感情のリアルを感じる。必見。


【スタッフ・キャスト】
クリント・イーストウッド  クリント・イーストウッド, クリント・イーストウッド, ジーン・ハックマン, モーガン・フリーマン, リチャード・ハリス