【遅報】第87回アカデミー賞 ノミネート&受賞結果発表!
受賞作はやっぱりコイツ
タイトルをよく見かけ、なんだか評判も良くて、オスカーも取るんだろうと思っていたら、バードマンが作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4部門受賞!おめでとう!
ということで、初めてこの作品の情報を調べたところ…
監督、脚本はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(21グラム、バベル)じゃないか!!!
撮影はエマニュエル・ルベツキ(ゼロ・グラビティ、トゥ・ザ・ワンダー)じゃないか!!
正式なタイトルは『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』というキューブリックの「博士の異常な愛情 または〜」を彷彿とさせる長いタイトルじゃないか!!
これは絶対観ておきたい。
去年監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン(ゼロ・グラビティ)に続き、メキシコ系監督が2年連続で監督賞を取ったことで何やら話題になっているよう。プレゼンターのショーン・ペンがちょっと差別的な発言をしつつ受賞作品を読み上げたことも話題になっているよう。それに対する監督のコメントも面白かった
「英語が下手なので、あまり話したくないです(笑)立て続けに2人のメキシコ人監督が受賞して、政府は移民の受け入れに来年規制を入れるかもしれませんね(笑)」
(ショーン・ペンとは21グラムで一緒に仕事していた仲なので気心知れていたのかも)
エマニュエル・ルベツキが撮影賞を2年連続受賞したこともなかなかすごいことではないでしょうか。
うん、観ておきたい。内容はよく知らないが観ておきたい。
『6才のボクが大人になるまで』は、アカデミー賞以外の映画祭でめっちゃ評判良かったのに、意外にも助演女優賞のみでした。
オスカーは、がんばったで賞的な印象もあるので、12年間撮り続けたリチャード・リンクレイターは監督賞取るかなあ?と思っていたけれどダメだったか。こんな映画もう二度と無いかもしれないのになあ。
あと、主演男優賞に輝いたエディ・レッドメインがスティーヴン・ホーキング博士を演じる『博士と彼女のセオリー』は、めっちゃ観たい作品です。
ただこれ、邦題を聞いたときガックリきた。
原題は The Theory of Everything、つまりTOE(万物理論)!
なんとまあSF好きに響くタイトルだこと!
それが、ちょいアート系ラブコメみたいなタイトルに改題されていて悲しい。でもキャッチーな邦題も、アリだと思います。一切好みでは無いけれど。
『かぐや姫の物語』は残念でしたね。『ベイマックス』評判いいものね。どちらも観てないので比較できないけれど。
『グランド・ブタペスト・ホテル』は美術関連総なめとすごいです。これも観てないけれど。
『インターステラー』は視覚効果賞のみ。ハードSFなこの作品好きなんだけどなあ。
あとはイーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』(音響編集賞受賞)。
この作品の特報は近年まれに見る良予告編でしたので是非見てください!もうテレビで散々いろんな映像流れているのでインパクトは薄いかもしれませんが。
(戸田奈津子風の翻訳もアジがある!(戸田さんなのかな?))
ちなみに今回の司会者は『ゴーン・ガール』で金持ちを演じたニール・パトリック・ハリス。
この人、あの「天才少年ドギー・ハウザー」ですよ!テレビドラマの!昔観てたなあ(内容はすっかり忘れたけれど)懐かしい。
各部門のノミネート、受賞作品一覧
◆作品賞◆
「アメリカン・スナイパー」原題: American Sniper
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」原題: Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance) 受賞!
「6才のボクが、大人になるまで。」原題: Boyhood
「グランド・ブダペスト・ホテル」原題: The Grand Budapest Hotel
「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」原題: The Imitation Game
「セルマ」原題: Selma
「博士と彼女のセオリー」原題: The Theory of Everything
「セッション」原題:Whiplash
◆監督賞◆
・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「バードマン あるいは~」受賞!
・リチャード・リンクレイター「6才のボクが、大人になるまで。」
・ベネット・ミラー「フォックスキャッチャー」
・ウェス・アンダーソン「グランド・ブダペスト・ホテル」
・モルテン・ティルドゥム「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
◆主演男優賞◆
・スティーブ・カレル「フォックスキャッチャー」
・ブラッドリー・クーパー「アメリカン・スナイパー」
・ベネディクト・カンバーバッチ「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
・マイケル・キートン「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
・エディ・レッドメイン「博士と彼女のセオリー」受賞!
◆主演女優賞◆
・マリオン・コティヤール「サンドラの週末」
・フェリシティ・ジョーンズ「博士と彼女のセオリー」
・ジュリアン・ムーア「アリスのままで」受賞!
・ロザムンド・パイク「ゴーン・ガール」
・リース・ウィザースプーン「ワイルド(原題)」
◆脚本賞◆
・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥほか「バードマン あるいは~」受賞!
・リチャード・リンクレイター「6才のボクが、大人になるまで。」
・E・マックス・フライ、ダン・ファターマン「フォックスキャッチャー」
・ウェス・アンダーソン「グランド・ブダペスト・ホテル」
・ダン・ギルロイ「ナイトクローラー(原題)」
◆助演男優賞◆
・ロバート・デュヴァル(ジャッジ 裁かれる判事)
・イーサン・ホーク(6才のボクが、大人になるまで。)
・エドワード・ノートン(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))
・マーク・ラファロ(フォックスキャッチャー)
・J・K・シモンズ(セッション)受賞!
◆助演女優賞◆
・パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。)受賞!
・ローラ・ダーン(Wild)
・キーラ・ナイトレイ(イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密)
・エマ・ストーン(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))
・メリル・ストリープ(イントゥ・ザ・ウッズ)
◆脚色賞◆
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 グレアム・ムーア 受賞!
『アメリカン・スナイパー』 – ジェイソン・ホール
『インヒアレント・ヴァイス』 – ポール・トーマス・アンダーソン
『博士と彼女のセオリー』 – アンソニー・マクカーテン
『セッション』 – デミアン・チャゼル
◆長編アニメ映画賞◆
『ベイマックス』受賞!
The Boxtrolls
『ヒックとドラゴン2』
Song of the Sea
『かぐや姫の物語』
◆撮影賞◆
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 – エマニュエル・ルベツキ 受賞!
『グランド・ブダペスト・ホテル』 – ロバート・D・イェーマン
『イーダ(英語版)』 – ウカシュ・ジャル、リシャルト・レンチェフスキ
『ターナー、光に愛を求めて』 – ディック・ポープ
Unbroken – ロジャー・ディーキンス
◆編集賞◆
『セッション』 – トム・クロス 受賞!
『アメリカン・スナイパー』 – ジョエル・コックス、ゲイリー・ローチ
『6才のボクが、大人になるまで。』 – サンドラ・エイデアー
『グランド・ブダペスト・ホテル』 – バーニー・ピリング
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 – ウィリアム・ゴールデンバーグ
◆美術賞◆
『グランド・ブダペスト・ホテル』受賞!
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『ターナー、光に愛を求めて』
◆衣装デザイン賞◆
『グランド・ブダペスト・ホテル』 – ミレーナ・カノネロ 受賞!
『インヒアレント・ヴァイス』 – マーク・ブリッジス
『イントゥ・ザ・ウッズ』 – コリーン・アトウッド
『マレフィセント』 – アンナ・B・シェパード
『ターナー、光に愛を求めて』 – ジャクリーヌ・デュラン
◆メイキャップ&ヘアスタイリング賞◆
『グランド・ブダペスト・ホテル』 – フランシス・ハノン、マーク・クーリエ 受賞!
『フォックスキャッチャー』 – ビル・コルソ、デニース・リディアード
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 – エリザベス・イアニ=ジョルジオ、デヴィッド・ホワイト
◆視覚効果賞◆
『インターステラー』受賞!
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『X-MEN:フューチャー&パスト』
◆録音賞◆
『セッション』受賞!
『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インターステラー』
『Unbroken』
◆音響効果賞◆
『アメリカン・スナイパー』受賞!
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ホビット 決戦のゆくえ』
『インターステラー』
『Unbroken』
◆作曲賞◆
『グランド・ブダペスト・ホテル』 – アレクサンドル・デスプラ 受賞!
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 – アレクサンドル・デスプラ
『インターステラー』 – ハンス・ジマー
『ターナー、光に愛を求めて』 – ゲイリー・ヤーション(英語版)
『博士と彼女のセオリー』 – ヨハン・ヨハンソン
◆歌曲賞◆
"Glory"(Selma) – ジョン・レジェンド、コモン 受賞!
"Everything Is Awesome"(『LEGO ムービー』) – ショーン・パターソン
"Grateful"(Beyond the Lights) – ダイアン・ウォーレン
"I'm Not Gonna Miss You"(Glen Campbell: I'll Be Me) – グレン・キャンベル、ジュリアン・レイモンド
"Lost Stars"(『はじまりのうた(英語版)』) – グレッグ・アレクサンダー、ダニエル・ブライズボア
◆外国語映画賞◆
『イーダ』(ポーランド)受賞!
『Leviathan』(ロシア)
『Tangerines』(エストニア)
『Timbuktu』(モーリタニア)
『Wild Tales』(アルゼンチン)
◆ドキュメンタリー映画賞(長編)◆
『Citizenfour』 受賞!
『Finding Vivian Maier』
『Last Days in Vietnam』
『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』
『Virunga』
◆ドキュメンタリー映画賞(短編)◆
Crisis Hotline: Veterans Press 1 – Ellen Goosenberg Kent、Dana 『Perry』 受賞!
『Joanna』 – Aneta Kopacz
『私たちの受難』 – トーマシュ・シリヴィンスキ、Maciej Ślesicki
『The Reaper (La Parka) 』– Gabriel Serra Arguello
『White Earth』 – J. Christian Jensen
◆短編映画賞(実写)◆
『一本の電話』 – Mat Kirkby、James Lucas 受賞!
『Aya』 – Oded Binnun、Mihal Brezis
『Boogaloo and Graham』 – Michael Lennox、Ronan Blaney
『チベットの埃』 – Hu Wei、Julien Féret
『Parvaneh』 – Talkhon Hamzavi、Stefan Eichenberger
◆短編映画賞(アニメーション)◆
『愛犬とごちそう』 – Patrick Osborne、Kristina Reed 受賞!
『ザ・ビガー・ピクチャー』 – デイジー・ジェイコブ、Christopher Hees
『ダム・キーパー』 – Robert Kondo、堤大介
『Me and My Moulton』 – トーリル・コーヴェ(英語版)
『人間の一生』 – Joris Oprins