【ミニレビュー】宮廷画家ゴヤは見た [DVD]【映画】

★★★★☆

ゴヤは戦場の血の海で、
 異端審問の拷問室で、
 人間が人間をやめる瞬間を何度も見てきた」
 (中野京子/ 『怖い絵』)

邦題の通り、画家ゴヤが見た激動の時代のスペインの話。
アマデウス』のミロス・フォアマンてことで期待して観た。
観る人を飽きさせない術を心得ているのだなあと。
楽しめ、考えさせられ、芸術的感動もある。
映画らしい映画。幕の引き方も完璧。
この時代のヨーロッパが好きなので、思った以上に楽しめた。
ただ、ナタリー・ポートマンが(良いんだけど)なんかちょっと残念。
彼女演じる女性がどうしても「ナタリーが頑張っている姿」に見えてしまう。
イメージがあるって難しいなと。特殊な役柄だと尚更。
今後更に演技のハードルが高くなっていきそう。頑張って!

それにしてもハビエル・バルデム
あのなんとも言えない存在感。素敵過ぎる。