【ミニレビュー】エリザベス : ゴールデン・エイジ【映画】

★★★★☆

宗教と政治。

前作以上に娯楽大作として楽しめる内容。
エリザベスの「女」の部分を描こうというスタンスは同じなんだけれど。
尺の問題か、後半、人間ドラマとしては少し雑な印象を受けた。
状況から彼女の孤独や苦悩は理解できるけれど、
浮き沈み激しくて感情移入がうまくいかない。
もうちょいゆっくりと描いて欲しい気もした。
ただ、史劇としては前回よりもわかりやすさが増し、
映像や展開がよりドラマティックで豪華になっている。
個性豊かに表現された様々なキャラクタのおかげで飽きずに見れた。

イギリス万歳過ぎる語りは首を捻ってしまうところもあるけれど。
逆説的にありのまま負の部分を見せたのかもしれないなあと。
強いことは良いことか。どうなのか。笑顔が醜く見えることだってあるよね。
とにかく、面白いでした。うん。