【ミニレビュー】エディット・ピアフ~愛の讃歌~ 【映画】

★★★★☆

「彼女はぼくの三分の一の重さなのに、あんなに大きな声で唄うんだ、可哀そうに…」
by マルセル in 『美女たちの神話』 森瑤子 ====

存在を知ってからかなり気になっていた人。
生前の彼女の映像を見ると、ああ、この人の歌声は確かに胸を打つなあって。唄う姿が、どこか強がりに見えて、なんだか泣きたい気持ちになる。
で、映画だけど。下手に予備知識を入れていたせいか、
「あれーあのことはスルーなのか」とか「え、これどういう意味?」とか、
あんまり素直な気持ちで『映画』として観れなかったかも。
愛の讃歌って副題がついてる割には、全然愛の讃歌唄う場面が無かったのもなんか残念だった。ききたかったのにー
あと自分の問題だけど、鑑賞中色々あって集中できなかったのもヤだった。
ま、その辺の不平不満はともかくね、
エディット役のマリオン・コティヤールの演技がハンパない。
うめえなあエディット役とか思って観てて、後でマリオン・コティヤールの素顔見て、あれ?この人どっかで…え!みたいな。
また気になる女優さんが増えた。そのことが超うれしい。

なんだかんだで映画自体は好きな感じです。時系列を追うような流れではなく、死の床に瀕したエディットが想い出を振り返るかのような、唐突な場面の切り替えで時間軸を錯綜させる演出など個人的に大好き。
うーん…もっかいちゃんと観たい。




【スタッフ・キャスト】