【ミニレビュー】日の名残り【映画】

★★★★★

美しい。
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1930年代。英国。
屋敷内の人々。忍び寄る暗い時代。
名誉を重んじ、信念を貫くことで過ちを犯す英国紳士達。
使用人に焦点を当てながら、政治と恋愛をスマートに描いている。
何よりホプキンスの演技に酔いしれた。
「せつない」なんて言葉では到底表しきれない、抑圧された想い。
彼にとってはストイックなまでに奉仕し続ける執事という職が、平穏を得る一番の方法だったのかもしれない。
なんて、思ったり。
政治経済女心に疎いスティーブンスに自分を重ねて共感してしまった。

本当に味わい深い映画だったな。
と言いつつ俺は、この映画を味わい切れてない気がする。
自分の人生を(もうちょい)味わったうえで再び観たい。
原作も読みたいな。


【スタッフ・キャスト】