【ミニレビュー】エトワール【映画】

★★★★☆

この世界に弱者の居場所はないの
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パリ、オペラ座のバラエ団に密着したドキュメンタリー
(ドキュメンタリーとは知らずに観てびっくり)
世俗から隔絶された世界。過酷なレッスン、稽古、本番、その繰り返しの中で私生活などあってないような毎日。情熱がなければ到底やっていけない、しかし情熱があれば舞台の上での興奮、感動、仲間や観客との一体感、それらを御褒美として味わうことが出来る。
しかし、そうしてバレエに全人生を懸けたと思うと、事故、引退と、唐突にバレエの無い半生が始まる。
劇中語られる辛辣な言葉の数々が胸に突き刺さった。凄まじい。夢とは苦しみをも愛しく想うことなんだなと。
「犠牲ではなく努力」強い言葉だ。

ただ、インタビュアーの質問にナンセンスなものが多くて、なんだかちゃんと掘り下げ切れてない感じがした。


【スタッフ・キャスト】