【ミニレビュー】メゾン・ド・ヒミコ【映画】

★★★★☆

いままで観てきた同性愛を描いた映画は、同性愛者=かわいそう みたいなものが多くて(特に洋画)正直、その描き方に段々飽きてきていた。というか、これってある意味逆差別ではないのだろうかって。そろそろ違う描き方をしてくれないかなぁと常々思っていた。
そのせいか、この映画結構好き。 ====
同性愛者を嫌悪している沙織の視点から物語られていることがとてもよかった。一方的な見方じゃなくて、どちら側の意見も納得いくもので。ゲイのエゴ、みたいなものもちゃんと描いている。それでいて、重すぎることなく、テンポよく、楽しく、ちょっと心に残る。邦画だからこそ出せる雰囲気も素敵。音楽も。犬童監督好きになりそう。

あと、この映画の柴崎コウ好き。めちゃくちゃ可愛い。変化が美しい。
ただ、オダギリさんは正直苦手になってきたかも・・・。この映画を観ても「ゲイを演じているオダギリジョー」にしか見えなくて。俺の中に凝り固まった彼のイメージがあるんだろうなぁって、ちょっと悲しくなった。「ゆれる」観たばかりだったのがいけなかったかもなぁ。

そうえいば。OPのナレーションの声変だなーとか思ったら。
筒井康隆さんの声だった笑


【スタッフ・キャスト】